東大の浦野泰照教授とNIHの小林久隆主任研究員のグループが、スプレーするだけでがん部位だけを見えるようにする試薬の開発に成功した。
1分くらいで発色し、こんな感じに見えるということでScience Translational Medicineの表紙を飾った。
写真はマウスの腸間膜。緑に光ってるのが腸間膜に転移した卵巣ガンの固まり。
Science Translational Medicine 11/23に掲載された。
http://stm.sciencemag.org/content/3/110/110ra119
ライター稼業のさなかで拾った科学や医学を中心とした小ネタをご紹介。科学に関するくっだらねえことや笑える話も織り交ぜて、読んでくれた人がちょろっとでも「科学っておもしろい!」って思ってくれたら幸いです。
2011年11月27日日曜日
2011年11月17日木曜日
2011年11月15日火曜日
高血圧の薬でPTSDを治そう!
ジョンズホプキンス大の研究グループが、マウス扁桃体(恐怖などの処理と記憶処理を行ってる部位)から特定のタンパク除去することで、恐怖の記憶の消去に成功した。
将来、PTSD患者の治療が可能になるかも、というお話、
恐怖って奴はかなり原始的な感情らしく、いろんな生物で恐怖や危険に対する記憶機構って奴が確認されている。まあ、そりゃそうだよね。危険なものを覚えてそれを怖がり、避けるようにならなきゃ、その種は死に絶えちゃうだろうもんなあ。
で、ネズミなんかのそこそこ高等な脳を持つ生き物は、こういう「恐怖」の記憶を扁桃体って部分で行っている。
より正確に言えば、扁桃体は情動を司っているといわれている。つまり、物事を「好き」とか「いい」とか思うような心の動きはここで行われているといわれており、ここから出る「好き」とか「嫌い」って信号が海馬と関わり合い、長期記憶と関わっていると考えられている。
好きな教科の勉強ははかどる、とかイヤな先生に勉強教わってもなかなか身につかないとかってことは、もしかしたらこのへんの作用が関わっているのかもしれないね。
将来、PTSD患者の治療が可能になるかも、というお話、
恐怖って奴はかなり原始的な感情らしく、いろんな生物で恐怖や危険に対する記憶機構って奴が確認されている。まあ、そりゃそうだよね。危険なものを覚えてそれを怖がり、避けるようにならなきゃ、その種は死に絶えちゃうだろうもんなあ。
で、ネズミなんかのそこそこ高等な脳を持つ生き物は、こういう「恐怖」の記憶を扁桃体って部分で行っている。
より正確に言えば、扁桃体は情動を司っているといわれている。つまり、物事を「好き」とか「いい」とか思うような心の動きはここで行われているといわれており、ここから出る「好き」とか「嫌い」って信号が海馬と関わり合い、長期記憶と関わっていると考えられている。
好きな教科の勉強ははかどる、とかイヤな先生に勉強教わってもなかなか身につかないとかってことは、もしかしたらこのへんの作用が関わっているのかもしれないね。
2011年11月8日火曜日
近赤外線でガンを撃つ!
NEJMより、新しいガンの治療法のお話。
近赤外線でガンを攻撃する、新しい(でもないけど)方法の動物実験が成功した、って話だ。
近赤外線でガンを攻撃する、新しい(でもないけど)方法の動物実験が成功した、って話だ。
Shedding Light on Immunotherapy for Cancer
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMcibr045001
2011年11月2日水曜日
若者の生き血には若返りの力がある
……って、エリザベートさんの喜びそうな話ですが、これがどうも本当だったらしい、というお話。
Study Finds That Injecting Old Mice With Young Mouse Blood Has a Rejuvenating Effect
といっても、生き血を飲んだり生き血の風呂につかったりといったこととは関係ない。
スタンフォード医科大で行われた研究によれば、若いマウスから取った血漿(血液から赤血球や白血球を取り除いた液体部分のみ)を老齢マウスに輸血することで、老齢マウスの脳細胞や神経活動が活発化し、持病だった関節炎が治ったとのこと。
しかも、逆に老齢マウスの血漿を若いマウスに輸血すると脳の神経細胞が減少したり、関節炎が現れたりといったろうかの兆候を示したそうな。
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