2011年11月2日水曜日

若者の生き血には若返りの力がある

……って、エリザベートさんの喜びそうな話ですが、これがどうも本当だったらしい、というお話。

Study Finds That Injecting Old Mice With Young Mouse Blood Has a Rejuvenating Effect


といっても、生き血を飲んだり生き血の風呂につかったりといったこととは関係ない。

スタンフォード医科大で行われた研究によれば、若いマウスから取った血漿(血液から赤血球や白血球を取り除いた液体部分のみ)を老齢マウスに輸血することで、老齢マウスの脳細胞や神経活動が活発化し、持病だった関節炎が治ったとのこと。
しかも、逆に老齢マウスの血漿を若いマウスに輸血すると脳の神経細胞が減少したり、関節炎が現れたりといったろうかの兆候を示したそうな。


成体の脳の中で、脳細胞が増える場所は海馬とがしかないと考えられている。
んで、なんでここ以外では増殖が止まるのかとか、どうして年を取るとその増殖速度が落ちるのか、とかって話はよくわかってなかったんだけど、どうやら血漿に含まれた物質が神経細胞の増殖を制御しているようだ。

研究に当たったスティーブ=フィッチらはケモカイン(遊走性分子なんて呼ばれてる物質で、ばい菌のいるところに白血球を呼び寄せたりしている物質だ)が関連しているのではないかといったことを述べているが、まだはっきりしたことはわかっていない。

特に、老齢のマウスでも若いマウスの血漿で「若返る」ことがわかったのは大きい。
その制御物質を解明することができれば、年寄り向けに「若返りエキス」が作れるようになるかもしれない。
それも脳だけでなく、関節炎などの老人特有の病気にも効くエキスだ。

しかも、若い娘の生き血を絞るなんて残酷なことをせずに、遺伝子組み換えかなんかで大腸菌から取れちゃったりするかもしれないのだ。

まあ、使いたがるのはむしろその若い娘達なのかもしれないけどね。

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